Past Exhibition

「SHORES」は九十九里作田浜と下田市吉佐美大浜をミディアムフォーマットmakina67で撮影したものです。NYに住んでいたころ、時間ができるとコニーアイランドやロングビーチに足を運んでいたという木邑にとって、海は心が穏やかになり、気持ちをリセットできる場所です。 木邑の撮る透明感のある風景は、海が作り出す光景の美しさへの純粋な感動とリスペクトを感じさせ、鑑賞者の心にスッと浸透していきます。

3月11日(土)よりIWAKAN Magazineによる「IWAKAN MAGAZINE 5th EXHIBITION −(不)自然−」展示とトークイベントを開催します。「不自然な存在で何が悪い?」自然と不自然は相反するものではなく、対比を繰り返しながら作り上げられるあいまいなコンセプトでしかない。なのに、「自然」という概念を言い訳にした規範や偏見や差別によって、わたしたちは日々、不自然さを強く意識づけられている。

今作「call, overhaul, and roll」は、前作「hemoglobin」以来、約4年ぶりの写真集になります。効率の良さが圧倒的正義になりつつある現代社会の中で「迷う」ということのポジティブな意味を追いかけ、実際に自らが、ならば迷うだけ迷ってみせよう、という決意のもと小見山の住む横浜から札幌まで、バイクに跨り、彷徨い寄り道を繰り返しながら走り抜けた1500キロメートルのロードトリップの一部始終となります。