SHORES+

SHORES 木邑 旭宗

『SHORES+』
木邑 旭宗


DATE:
2023.4.1(土)-  4.16(日)
13:00 – 18:00


作家在廊:
4.1(土)


4.1(土)
アーティストトーク

19:00 ~ 21:00迄
※木邑 旭宗 在廊

ゲストに 池谷 修一さん をお迎えし、アーティストトークを開催。今回の展示エピソードから写真・写真集の楽しみ方まで、皆様と楽しい時間を過ごせたらと思います。興味のある方は是非ご参加お待ちしております。


休廊日:
火、木曜日


C7C cafe and sweets

展示期間中 2.4(金)- 2.19(日) はOPEN。

定休日:
火、木曜日


SHORES

SHORES 木邑 旭宗

木邑 旭宗 ファースト写真集。
「SHORES」は九十九里作田浜と下田市吉佐美大浜をミディアムフォーマットmakina67で撮影したものです。NYに住んでいたころ、時間ができるとコニーアイランドやロングビーチに足を運んでいたという木邑にとって、海は心が穏やかになり、気持ちをリセットできる場所です。


木邑の撮る透明感のある風景は、海が作り出す光景の美しさへの純粋な感動とリスペクトを感じさせ、鑑賞者の心にスッと浸透していきます。


< 書誌情報 >
写真 : 木邑 旭宗
@katsuhiko_kimura

編集 : 池谷 修一
@shuichi_iketani

ブックデザイン :
木邑 旭宗、金刺 歩

翻訳 : 鈴木 まこ / 言語 : 日英
判型 : A4変型(240 x 214 x 13mm)

貢数 : 64貢
表紙 : 布張り
写真:36点
本文用紙 : 雷鳥ダルアート
製本 : 上製本糸かがり綴じ
印刷 : オフセット印刷

印刷・製本 : 株式会社東京印書館
プリンティング ディレクション : 高栁 昇


私が海を好きな理由は二つあります。
一つは子供の頃、家族でよく海水浴に行っていた楽しい思い出があるから。そしてHSP資質の私は周りの情報を受け過ぎる為、海に行くとそのもやもやが晴れスッキリするからです。

SHORESは自分らしさにこだわりました。そして自分にとっての普通は自分らしさである事に気付きました。人それぞれの普通は経験によって違ってくるので同じものを見ても違って見えるし、感じ方も違ってくるからです。

私のスタイルはストレートフォトグラフィーで、被写体と真っすぐに向き合い、ライティングやレタッチはしていません。撮影機材はmakina67を使っています。大きなフィルムなので繊細で滑らかな表現ができ、かつ手持ちで撮影出来るからです。蛇腹に付いたレンズを引き出しセットします。その後ライトメーターで露出を図りシャッタースピードと絞りを設定するので、ファインダーを覗く頃には冷静になっています。

写真のセレクトは、まず気持ちのいい写真を選びL版でプリントし、リビングの壁に数ヶ月、時には数年貼っています。そして生活の邪魔をしない飽きのこない写真だけを残しています。なぜなら、それが自分にとっての普通であり自分らしさに繋がるからです。


SHORES +によせて

「SHORES」の展示は通常、プリントは全紙で、ゆとりのあるマットを付け、細いシルバーのフレームにおさめています。シンプルでミニマルな見せ方が作品の性格を伝えてくれると思うからです。今回の展示は、「SHORES+」と名付けました。


C7C galleryを訪れた時に、海辺にいるみたいだと感じたので架空の海辺の家をイメージして、インスタレーションとしての展示をつくりました。そうして、このシリーズの新しい見せ方、「SHORES+」が生まれました。


それぞれの海の写真に似合うフレームを選び、拾ってきた流木や漂流物を飾り、海辺のヴィンテージショップで買った油絵とコラージュしたり、波の音が聞こえたり……。街の中の海辺の家「SHORES+」に遊びに来て下さい。

木邑 旭宗


作家プロフィール

木邑 旭宗

木邑 旭宗
Instagram:@katsuhiko_kimura
HP:https://www.katsuhikokimura.net/

1970年生まれの写真家。
Buero New Yorkでグラフィックデザイナーとして活躍後、The International Center of Photography N.Y.で写真を学び写真家として活動を始める。現在は東京を拠点に「自然との調和」をテーマに制作している。


池谷 修一

池谷 修一
Instagram:@shuichi_iketani

写真編集者/キュレーター。横浜市生まれ。
展覧会制作の仕事を経て編集者に。2011年~2020年、アサヒカメラ編集部に在籍。木村伊兵衛写真賞事務局担当。
写真家たちのスライドショー・プログラム、LONG SEASON を主宰。主な編集作品に『WOMEN』(ソール・ライター)、『terra』(GOTO AKI)、『少女礼讃』(青山裕企)、『On The Corner』(ハービー・山口、中藤毅彦、大西みつぐ)、『深い沈黙』(小林紀晴)、『90Nights』(藤代冥砂)、『新編・代官山17番地』 (ハービー・山口)、『ブルーにこんがらがって』(田代竜一)、『SHORES』(木邑旭宗)など。近年手掛けた展示に「写真家はどこから来てどこへ向かうのか —世界を歩き、地球を変換する写真」(西野壮平× GOTO AKI)、「ウロボロスのゆくえ」(土田ヒロミ)、「すべて光」(熊谷直子×川上なな実)、「CUT OFF」(田口るり子)、「KIPUKA: Island in My Mind」(岩根愛)、「七菜乃と湖」(笠井爾示)、「遠い光 – Lost Asia -」(小林紀晴)、「裸足の蛇」(佐藤岳彦)、「マリアンナ」(蓮井元彦)など。2022年のT3 PHOTO FESに「LONG SEASON」でキュレーション参加。