call, overhaul, and roll
” call, overhaul, and roll “
小見山 峻
DATE:
2023.2.4(土)- 2.19(日)
13:00 – 18:00
2.18(土)
クロージングパーティー
13:00 ~ 22:00迄
※小見山 峻 在廊
休廊日:
火、木曜日
【C7C cafe and sweets】
展示期間中 2.4(金)- 2.19(日) はOPEN。
今作「call, overhaul, and roll」は、前作「hemoglobin」以来、約4年ぶりの写真集になります。
効率の良さが圧倒的正義になりつつある現代社会の中で「迷う」ということのポジティブな意味を追いかけ、実際に自らが、ならば迷うだけ迷ってみせよう、という決意のもと小見山の住む横浜から札幌まで、バイクに跨り、彷徨い寄り道を繰り返しながら走り抜けた1500キロメートルのロードトリップの一部始終となります。
閉塞した社会からの脱出、死別した親友への葬い、徹底的な物理的孤独への願望、そしてバイクだからこそ感じられる風の肌触りへの欲求…。様々な感情に後押しされ飛び出したこの旅は、小見山にとって写真家ではなく一人の人間としての逃避行であり、決して撮影そのものを目的としてはいませんでした。
その結果、記録として残していたこれらの写真たちは、これまで以上に小見山自身の純粋な好奇心を色濃く浮き彫りにするものとなりました。
いつの間にか、道を間違えることや遠回りすることを悪手かのように避けてばかりの毎日になっていました。迷うことなんて、下手をすれば食事の回数よりも多い代謝のひとつだと言うのに。ならば今こそ迷えるだけ迷ってみせようと。馬鹿げた時間の使い方に踏み切ったのです。思いつきのような衝動に駆られ、バイクのハンドルに安物の方位磁針を取り付け、それを頼りに北を目指しました。
写真を生業にして、あれやこれやと格好をつけ、撮る理由をでっち上げている毎日ですが、その実、つまるところは「僕はここにいた」と伝えたいだけ。
何事もなければ、まだ何十年と生活は続いてゆくと信じています。その折々で、「僕はここにいた」をただ愚直に積み重ねていくのでしょう。この本のように。
踏み出せない誰かに、何故か帰りたくない夕方に、太陽がもどかしい朝に、毛布にしがみつく真夜中に、道に迷うあなたに。
そして天国にも届くよう願いを込めて。
小見山 峻
書籍情報
『call, overhaul, and roll』小見山 峻
出版:PINHOLE BOOKS
Imstagram:@pppinholebooks
発売日:2022年11月1日
価格:通常版3,900円+税
A5版 ハードカバー上製本/216P(図版134 点+テキスト6P)
ISBN 978-4-9911606-6-0 C0072 限定1000部
写真:小見山峻
テキスト:有泉智子 (MUSICA 編集長、音楽ジャーナリスト)、吉田圭佑 (KEISUKEYOSHIDA デザイナー)
音楽:Taihei Sakurauchi
デザイン:泉 美菜子(PINHOLE)
印刷:藤原印刷株式会社
作家プロフィール
小見山 峻
Instagram:@shun_komiyama
HP:https://www.shunkomiyama.com/
1988年 神奈川県横浜市生まれ慶應義塾大学経済学部卒業後、2014年より写真家として活動。「現実の出来事に対する視点を記録する」という写真の本質を突き詰め、コンピュータによる合成加工などに頼ることなく、グラフィカルな世界を建築する。
2.18(土)のクロージングパーティーでは「ニシオシティダイナー」のキッキチンカーが出張・出展いたします。
ニシオシティダイナー
Instagram:@nishiocitydiner
HP:https://nishiocitydiner.com/
アメリカンなフードやドリンク、海外を感じに来てください。
ニシオシティダイナーセカンド
Instagram:@nishiocitydinersecond
名古屋市名東区のハンバーガーシネマカフェ。海外の映画館をイメージして作りました。